SATURDAY NIGHT RUN

週末自分磨きおじさん

真・男磨きメソッド【礼節について】

 

最近ユーチューブなどでよく見るようになった「男磨き」。

発信しているのは20代の若者たちで、私の年代(40代)でこう言ったことを語る人はあまり見かけない。

しかし、彼ら若者たちが言っていることは、早寝早起きをして生活を整える、ちゃんとしたものを食べる、体を鍛える、コツコツ努力するなど至極真っ当なことが多い。

昨今、「老害」と揶揄される傍若無人な年配者が多い中で、中途半端な年上よりも、人生経験こそ浅いものの、よりハイクオリティな自分自身を目指して努力している彼らのような若者に学ぶことのほうが多いとすら思う。

かくいう私も、もともとそういったユーチューブ動画を見てモチベーションをもらうようになり、自分も何か発信できないかと思ってブログを始めたのだった。

本来、我々のようなミドルエイジこそ自分磨きに余念がないのが大切ではないかと思うが、残念なことに私の周辺で自分磨きをしている人物に出会ったことがない。(いるとしてもファッションとか、ビジネススキルとか、それ系はときどき見かけるが)

 

さて、そんな男磨き。

若者たちが男磨きを通じて目指している最終地点はどうやら「美しい女性をゲットする」というところにあるようだ。

確かに、20代、30代の若者ならそこを人生の目的と見るのは私も大いに共感する。

もちろん、自分を磨くのであれば、その目的やきっかけはどこから入ってもよいだろう。

しかし、私のような年齢になって「美しい女性」を至上の価値として自分を磨くというのは少し違和感がある。

現状、私が目指している自分磨きの最終目的とは、

 

死に際のラオウ

 

つまり、「我が生涯に一変の悔いなし」と叫んで死ねるかどうかにある。

 

 

ミドルエイジというのはいわば人生の折り返し地点。

これまで余計なことに時間やおカネをかけて生きてきたと後悔している方は多いのではないか。

また、ミドルクライシスと呼ばれる精神的な危機的状況に陥ってしまっている方もいるかもしれない。

しかし、人生残り半分となった今、これまで無駄にしてしまった時間を挽回するために、また、失ってしまった生きる喜びを取り戻すために、栄光を獲りに行く。

そのために自分自身を磨き続ける。

それが、私にとっての男磨きだ。

そして、今日のテーマとして私は、若者たちが盛んに勧めている男磨きの代表的なメソッド、たとえば、筋トレ、ジャーナル、オ◯禁、コールドシャワーなどとは一線を画した手法を提唱しようと思っている。

 

それは何か?

 

それは、、、

 

礼節

 

これほど古典的でかつ、今すぐ誰にでもできる自己研鑽はない。

 

やり方は簡単だ。

朝、誰かに会ったらはっきりした声で「おはようございます」と言う。

誰かのお世話になったら「ありがとうございました」と言う。

自分が悪かったと思ったら「ごめんなさい」と言う。

これだけだ。

「なんだそんなことか」と思った方もいるかもしれない。

しかし、周囲をよく見渡してほしい。

こんな簡単なことをきちんとできている人が、あなたの周りに何人いるだろうか。

意外にもできている人は少ないと思う。

そして、きちんとできている人はおそらく、周囲のみんなから一目置かれている人だったりしないだろうか。

不思議なことに礼節は、とても簡単なことなのに、とても難しいことなのだ。

 

なぜなのだろう?

 

おそらく、人にはプライドというものがあるからではないだろうか。

プライドが邪魔をして、礼節を保つことができなくなるのだと私は分析している。

礼節、つまり相手に礼を尽くすとは、相手に対してこちらがへりくだる、あるいは一歩ゆずるという姿勢が根本にある。

それゆえに、プライドが高すぎると、相手に対してへりくだれず、礼を尽くせない。

 

 

こんな話がある。

元メジャーリーガーのイチロー選手はとてもプライドが高かった。

それゆえに礼節を保てなかった時期もあった。

しかし、後年のイチローは礼節を保つことの大切さを語っていた。

ある時、野球少年がイチローに尋ねた。

「なぜ、私たちは礼儀を大切にしなくてはならないのですか?」

イチローはこう答えていた。

「礼儀とは、相手に対する敬意だから」

野球は一人ではできない。

誰かが一緒にやってくれることではじめて成立する。

野球人にとって、一緒に野球をしてくれる相手はとても大切な存在なのであって、そんな相手に礼を損なうようでは、楽しく野球などできるわけがない。

素晴らしいエピソードだと思った。

 

私たち男磨き、自分磨き、自己研鑽、なんでもよいが、自分自身をより高めようと努力している人間ならば、筋トレやコールドシャワーも大切かもしれないが、まずは普段の生活で礼節を保つことをはじめたらどうだろうか。

 

朝からうつむき加減で無言で通り過ぎるヤツが多い。

世話になったのにありがとうも言わずにそのままにしているヤツも多い。

ミスが起きた時、言い訳は次々出るのに「ごめんなさい」の一言が言えないヤツなど山ほどいる。

 

朝一で「おはよう」と元気よく言い、世話になったら笑顔で「ありがとう」と言い、不服があっても「ごめんなさい」と言えるヤツは単純にカッコよくないか?

職場の女子たちは、そういう上司の下で働きたいと思っていると思うが違うだろうか?

 

礼節を保つ。

今この瞬間からできる男磨きだ。

より高次元の自分自身を手に入れたいのなら、つべこべ言わずにやってみることをお勧めする。